HEPSA/一橋大学派遣交換留学生の会

留学体験記・トレント大学

イタリア/ トレント大学
”異国の地で自分との差異を認識し、自己内省することで、自分自身がどういう人間なのかを改めて見つめ直す”
留学生を積極的に受け入れ
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トレント大学は、トレンティーノ=アルトアディジェ州にある公立大学です。

留学生の受け入れを積極的に行っており、毎年英語で開講される講義や留学生向けの授業が増えているようです。学部ごとに街中に校舎が点在しており、文系学部の校舎は全て街の中心に位置しています。

授業・学習状況

大学院の授業も受講可能
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名目上の所属学部はありますが、留学生はどの学部の授業をとっても大丈夫です。実際、私自身は、Faculty of Business and Economics で申請したにもかかわらず、現地に到着したらFaculty of Lawで登録されていましたが、何の問題もありませんでした。

学部の授業はまだまだ英語で開講されているものは少ないですが、院の授業は、学部生にも門戸が開かれているものが結構あります。

ただ、院の授業を受けている人の大半は、院の留学生または現地の院生がほとんどなので、求められる質と量共に学部の授業よりは上がります。

生活

自然豊かな環境
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トレントは、日本で例えるなら、軽井沢のような場所です。湖や山に囲まれた自然豊かな場所で、住んでいる人達は、その地に別荘を構えるような富裕層が多いです。そのため、治安の良さはイタリア1で、夜中に女性が一人で歩いていても平気です。

地理的には、ミラノやベネチア、ベローナへのアクセスが良いので、それぞれ何回か行きました。一方、やはり田舎なので、英語が郵便局や駅でも通じなかったり、緊急時のアナウンスもイタリア語でしか放送されなかったりと、イタリア語が多少わからないと困る場面も多々あったので、サバイバルな環境でした。

また、トレントに住むアジア人、特に日本人はとても少なく、特にコロナウイルスが蔓延し始めたときは、差別的な扱いを受けることもありました。

しかし、基本的には、イタリア人ならではのオープンマインドとサービス精神で、すごく親切にしてくれる人が大半でした。

最後に一言

自分自身を見つめ直す機会に
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初めのうちは、国民性や文化の違いや、言語面であたふたすることも多いかと思いますが、数ヶ月いるうちにそれにも順応してきて、大概のトラブルへの対処の要領をつかめてくると思います。住めば都です。

若いうちに、日本とは環境が異なる場所に身を置き、今までの判断軸や価値観に縛られずに、自分の中の心地よい世界を広げて欲しいと思います。

それと同時に、異国の地で自分との差異を認識し、自己内省することで、自分自身がどういう人間なのかを改めて見つめ直す機会になると思います。

基本情報

トレント大学 University of Trento

Via Calepina, 14, 38122 Trento TN

URL: University of Trento