ウズベキスタン/世界経済外交大学
「日本での常識はウズベキスタンでは非常識」
多言語・多文化が交差する首都タシュケントでの
学びと生活

外務省所属のウズベキスタンのトップ大学

ウズベキスタンの首都タシュケントの中心部に位置するこの大学は、故イスラム・カリモフ初代大統領の号令により1992年に設立されました。国内では1,2を争う難関大学であり、ウズベキスタン全土から優秀な学生が集まってきます。外務省所属の公立大学ということもあり、ロシア語での授業も多く開講されており、外交官を志す学生が多いのが特徴です。
また、様々なカンファレンスの会場となることが多く、毎週のように大使館や国際機関関係者のトークセッションがあります。第二外国語で日本語を学んでいる学生も多く、日本に関心のある学生も多いです。さらになんと言っても寮はキャンパスのど真ん中にあり、講義棟までは徒歩1分かかりません。ギリギリまで寝ていられます。
授業・学習状況
レクチャーとセミナー形式で受講

女性はカジュアルな服装の人も多いですが、男性はなぜかスーツで講義を受けます。スーツを必ず持って行きましょう。授業は学年や学部によって午前組と午後組に分かれており、土曜日に授業がある場合もあります。私はあります。
留学生は今年から新設された英語グループに混ざって授業を受けます。英語開講の科目は限られており、ほぼ選択肢はありません。ですが、ウズベク語やロシア語ができれば選択肢は広がります。また、他学部講義の聴講は可能です。
授業はレクチャーとセミナー(それぞれ80分)に分かれています。授業のレベルは高くはないですが、熱心な生徒が多く、課題もそれなりに出ます。試験はテスト、レポート、口頭試問など様々な形態であります。試験時、解答に使用する言語は先生が理解できる言語であれば可とする先生と、頑張ってグーグル翻訳を駆使してくれるどんな言語でも可という先生に分かれます。参考図書がロシア語の場合もありますが、その際私は潔く諦めています。
日常生活
バザールや博物館を巡り、ウズベキスタンならではの充実した生活を満喫
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左下・右上:ヤンギアバッドバザールと言い、人間以外はなんでも売っていると言われるバザールで、ソ連時代の掘り出し物もたくさん
授業はほぼ13時迄には終わるので、それ以降は授業の課題をやるか、卒論をやるか、友人とタシュケントのバザールや様々な博物館を巡るかをしています。気を付けて欲しいのは寮に住む場合、門限は22時だということです。重要なのでもう一回、22時です。 休日はハイキングに行ったり、サマルカンドなど他の都市へ小旅行に行ったりしています。また、青年海外協力隊の方々を中心とした日本人コミュニティにも大変お世話になっています。濃い経験を持つ人が多く非常に面白いです。
1日の過ごし方
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最後に一言
多言語・多文化の環境で「常識」を疑う力を育てる、ウズベキスタン留学体験


右:日本の文化の日に合わせたイベントで日本語を履修している学生たちが作ったもの
ウズベキスタンはイスラム教を中心とする、とても面白い多民族国家です。大学ではウズベク語、ロシア語を中心に英語、カザフ語、タジク語、カラカルパク語など様々な言語を聞くことでしょう。大概何を言ってるのかはわかりませんが。地政学的にも非常に面白い立ち回りをしている国でもあります。人口の4割が25歳以下という経済成長が著しい国でもあります。そんな国で過ごした経験は将来の糧になるに違いありません。日本での常識はウズベキスタンでは非常識ということも多く、ちょっとやそっとのことでは動じなくなるでしょう。そんなウズベキスタンの世界経済外交大学を是非留学先候補に加えてみては如何でしょうか。お気軽にご連絡ください!!(hepsa.students@gmail.comまでご連絡ください)
※ウズベク語もしくはロシア語を勉強しておくことを強くオススメします。若者の間では英語が主流になってきてはいますが、タシュケントでは英語はあまり通じません。大学でも学生と一部先生を除いてあまり通じません。
※大学スタッフの方曰く、世界経済外交大学も2024年から交換留学の学生を受け入れ始めたようで留学生へのサポートやイベント等はほぼほぼないです。自ら積極的に動くのが吉です。
基本情報
世界経済外交大学 / The University of World Economy and Diplomacy / Jahon iqtisodiyoti va diplomatiya universiteti
54 Mustakillik Ave., Tashkent 100007, Uzbekistan